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『アーカイブオプション for 監査』が生まれた理由

作成者: 佐藤 亨|Sep 11, 2026, 6:27:29 AM

💡 この記事の要点

  • Kozutumiにはもともちあえてアーカイブ機能を用意していませんでした。「重要ファイルをサーバに残し続けるリスク」を避けるためです。
  • しかし、実際に導入が進むと別の課題が見えてきました。「10年分のログはあるのに、ファイル本体がないから追跡しきれない」——お客様からのそんな声が、この機能を生みました。
  • 『アーカイブオプション for 監査』は、送受信された実ファイルを最大10年間、ログと紐づけて自動保管するオプション機能です。
  • 現在は管理者のみが閲覧可能近日、一般ユーザーも自分の送受信履歴からアーカイブファイルを閲覧できるようアップデート予定です。

1. Kozutumiに、もともと「アーカイブ機能」はなかった

意外に思われるかもしれませんが、Kozutumiは当初、送受信ファイルを長期間サーバに残す機能を、あえて提供していませんでした。

理由はシンプルです。

「重要ファイルをサーバに置き続けること自体が、リスクだから」

  • 削除ルールが形骸化して、機密ファイルが何年も残り続ける
  • 退職者が触れたファイルが誰の目にも触れないまま放置される
  • 情報漏洩が起きたとき、被害範囲が保管年数分だけ広がる

だから私たちは、「送るために置く、役目を終えたら消える」——このシンプルな設計を守ってきました。それがKozutumiの思想であり、セキュリティのベースラインだと考えていたからです。

2. お客様の使い方が、設計思想を上書きした

ところが、実際に導入が広がる中で、想定していなかった動きが起きました。

Kozutumiは、社内展開がとにかく速い。

「使いやすい」「相手に負担をかけない」——そんな評価から、情シス主導のトライアルがあっという間に全社利用に広がり、社内のファイル授受がKozutumiに集約される企業が続出しました。

そしてある日、お客様からこんな声が届き始めます。

「Kozutumiには10年分の送受信ログが残っていますよね。あのログと一緒に、ファイル本体もそのまま見られたら、監査対応がまったく変わるんです。」

「ちょっとしたミスや誤送信の確認をしたいとき、ログだけだと『何を送ったか』までは分からない。本体さえあれば、5分で終わる調査が何時間もかかっています。」

私たちは考えました。

  • 「サーバに残さない」思想は、正しい。
  • でも、残すことで守れるガバナンスもある。
  • ならば、「残す/残さない」をお客様が選べるようにすればいい。

こうして生まれたのが、オプション機能としての『アーカイブオプション for 監査』です。

3. 『アーカイブオプション for 監査』でできること

Kozutumiで送受信するだけで、実ファイルが最大10年間、自動でアーカイブされます。日々の使い方は何も変わりません。バックグラウンドで、監査に耐えうる体制が整います。

解決する3つの課題

課題 Kozutumiの答え
紛失リスク 送受信するだけで自動保管。ローカルや個人の記憶に依存しない
セキュリティリスク ISMS/ISMSクラウドセキュリティ認証取得済み基盤で暗号化保管
検索性リスク 管理画面から件名・本文・ファイル名・送信者・受信者で横断検索

主な仕様

  • 対象: Kozutumi上で送受信されたすべてのファイル(実データ+ログ)
  • 保管期間: 最大10年間
  • 検索軸: 件名/本文/ファイル名/送信者/受信者(氏名・メールアドレス)
  • セキュリティ: 暗号化ストレージ、日本国内保管、管理者権限による厳格なアクセス制御
  • 証拠保全: 送信者本人による履歴削除は不可

ユースケース

  • 監査対応: 監査法人からの「あの案件のファイルを出してほしい」に、数分で応える
  • インシデント調査: 誤送信・情報漏洩の疑いが出たとき、実データで原因究明ができる
  • 退職者・異動対応: 担当者が変わっても、組織として証跡が残り続ける

4. これから:一般ユーザーもアーカイブを閲覧できるようになります

現在の『アーカイブオプション for 監査』は、管理者のみが監査BOXからアーカイブファイルを閲覧・ダウンロードできる仕様です。組織全体のガバナンスを効かせるための、意図した設計です。

一方で、お客様からは次のようなご要望もいただいています。

「自分が過去に送ったファイル、監査目的だけでなく日常業務でも見返したい。」

「一般ユーザーも、自分の送受信履歴の範囲であればアーカイブを参照できると便利。」

これを受けて、近日中に一般ユーザーも、自分自身が関わった送受信データについては、アーカイブファイルを閲覧できるよう機能を拡張予定です。

  • 管理者 → 組織全体を監査目線で横断検索(現行)
  • 一般ユーザー → 自分の送受信履歴からアーカイブファイルを参照(拡張予定)

「ガバナンス」と「日常業務の使いやすさ」を、両立させていきます。

5. こんな企業・ご担当者様におすすめです

  • 情シス・セキュリティ責任者様: ファイル授受のガバナンスを1つのプラットフォームで完結させたい
  • 内部統制・コンプライアンス部門様: 上場準備・ISMS維持・J-SOX対応で、実データの提示体制が必要
  • 士業・金融・医療などの規制業種様: 機密情報を長期間、証明可能な形で保持する義務がある
  • 経営企画・法務部門様: 契約書やNDAの授受を組織資産として一元管理したい

6. まとめ:ファイル転送は「送った後」が問われる時代へ

Kozutumiは、「サーバに残さない」思想からスタートしたサービスです。それでも、お客様の現場に本気で向き合った結果、「残すことで守れるものがある」という答えにたどり着きました。

アーカイブオプション for 監査は、その結論を形にしたものです。そしてこの機能は、これからもお客様の声で進化していきます——近日リリース予定の「一般ユーザー閲覧機能」も、その一歩です。

「自社のファイル送受信の証跡管理に不安がある」「監査対応の工数を減らしたい」——そうお考えの方は、ぜひ一度Kozutumiにご相談ください。